鈴木忠志が語る/鈴木忠志を語る

大江健三郎、磯崎新との対談、ロングインタビュー2本、

単行本未収録資料、演劇評論家・研究者・歴史家たちによる鼎談2本を収録。

演出家・鈴木忠志のあらたな「歴史化」の試みを探る。


集団で作品を創り、多くの人々に観てもらうには、

その仕事は何のために存在し、どんなメッセージを発しなければならないのか、

常に頭に置いておく必要がある。

――鈴木忠志


鈴木忠志の『劇的なるものをめぐってII』の演出は、鶴屋南北の言葉を初めて舞台に生かし、歌舞伎界にも影響を与えた。

――渡辺保


プロフェッショナルを自認する演劇人は、鈴木というスフィンクスとの対峙を回避することはできない。大概が取って食われます。

――菅孝行


作家の創作過程、自分の内部で切磋琢磨しているような、緊張している時の創作過程ととても似たところが、この演劇を作っている背後にあるという感じを受けた。それに励まされた。

――大江健三郎


関係ということは、鈴木さん流に言うと、コラージュの方法であり、結果としてはデペイズマンですね。違和感を発生させる仕掛というわけだ。

――磯崎新

(収録対談・鼎談より)
著者 成田龍一、本橋哲也
出版元 読書人
頁数 352頁
発行日 2025-09
ISBN13 9784924671966
ISBN10 4924671967

関連記事