田舎の思考を知らずして、地方を語ることなかれ

日本の国土に占める過疎地域の割合は約60%。「田舎は高齢化と過疎化が進み、危機的状況にある」「過疎地域は悲惨」―。「田舎=過疎地域」に対して、現在、ネガティブな言説が付いてまわる。しかし、こうした言説の多くは東京をはじめとした「都心の思考」で発信され、「都市部の都合」を田舎に押しつけているといえる。田舎は本当に悲惨なのか?過疎地域で育ち、暮らし、働き、その実態を知る著者が、悲惨とは程遠い過疎地域の実態と、都会的な思考とはあり方の異なる、独特の合理性に裏打ちされた「田舎の思考」を明らかにし、過疎地域で暮らす人びとの日常を通して日本の未来を考える。
著者 花房尚作
出版元 光文社
頁数 304頁
発行日 2025-08
ISBN13 9784334107376
ISBN10 4334107370

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