ポストヒューマン宣言

ポストヒューマン宣言

エイリアンとの「他者との遭遇」、マトリックスのサイバースペース、AI、サイボーグといった「機械化する自己」、ル・グィン、フェミニスト・ユートピア、フランケンシュタインにまつわる「産む身体・殺す身体」ーー
テクノロジーで人間の身体を改変し、人間以上の能力をもつようになった存在であるポストヒューマンを鍵語にし、小説/映画/マンガを横断して読解する、第2回日本SF評論賞優秀賞受賞の評論家が描くSF批評の最前線!
SF批評の秀英が透視する
人新世以後のヴィジョン!
巽孝之(SF批評家/慶應義塾大学名誉教授)帯文

【主な目次】
まえがき——私たちはすでにポストヒューマンである
第一部他者との遭遇
第一章エイリアンとポストヒューマン

第二章 SFの想像力=創造力—岩明均『寄生獣』と『七夕の国』のポストヒューマン

第三章 『AKIRA』と『ナウシカ』から日本的ポストヒューマンへ

第二部機械化する自己
第四章グレッグ・イーガンとオウム真理教—超越性を超越できない人間の人間らしさについて

第五章二十年後のマトリックス—サイバースペースは身体から精神を解き放つのか

第六章人工知能は人間の友か敵か、それともポストヒューマンか—SF映画のAI表象

第七章我ら人間、サイボーグ

第三部産む身体・殺す身体
第八章ル・グィンとティプトリーの身体性

第九章フェミニスト・ユートピアは(どこに)あるのか

第十章継ぎ接ぎの化け物—フランケンシュタインあるいは現代のポストヒューマン
著者 海老原豊
出版元 小鳥遊書房
頁数 302頁
発行日 2021-08
ISBN13 9784909812643
ISBN10 4909812644

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