漆花ひとつ

変転する時代を生きのびろ!

平安末期、貴族の世から武士の世に時代が移ろうとする都を舞台に、権力者に翻弄されながらも懸命に生きる人々
の姿を描く。
二十二年前に討たれたはずの悪対馬守が二人舞い戻り、「我こそが本物」と衝突する表題作、内裏に勤める楽人が琵琶の達人を帝の師に迎えるため奔走する「鴻雁北」など至高の五編収録。

必死に足掻いて生き続けるのさ。この国の政がどうあろうともーー。

宮廷を覆う不穏な影。
猛き者たちの世へ時代が移ろう中で、滅びゆくものと、生き続けるもの。
歴史小説の一等星、澤田瞳子が描く至高の短編集。
著者 澤田瞳子
出版元 講談社
頁数 272頁
発行日 2025-02-14

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