民俗学フォークロア編

フォーク(人々)あるところに
かならずロア(物語)あり
それを見聞きし、記し、読み解き
みずからの発見/表現とするには?

フォークロアとは、フォーク(人々、ある集団)と、ロア(伝統的な知識や物語)を合わせた造語である。今やレトロなことばとなったフォークロア。しかし、伝統をただ重んじるのではなく、過去からあるものに意味を見出し、今を豊かにしようというまなざしがその根底にある。なぜか懐かしくて理想的。ロマンチックだけど、ちょっぴり怖くて蠱惑的。そんなフォークロアを引き受けながら、みずからの表現を模索する旅に出よう。


[もくじ]
はじめに

[フォークロアの三つの顔]
ノスタルジア(郷愁)―フォークロアはなぜ懐かしいか
ファンタジー(幻想)―フォークロアはなぜちょっと怖いか
フォーク・カルチャー(民俗文化)―フォークロアからどう生活を理解するか

[わたしたちのなかのフォークロア]
人体模型に見る身体観
意匠の日本らしさ・地域らしさ
自文化を探求し実践する
生活を取り巻く道具ともの
怪異とフォークロアの文学
大災害を伝承する文学
概念をかたちにすることばと造形

[これからの時代のフォークロア]
フォークロアはものに宿る
誰にも開かれた問いと表現

あとがき
各章を深める一冊
各節の関連論文
著者 加藤幸治
出版元 武蔵野美術大学出版局
頁数 242頁
発行日 2022-09
ISBN13 9784864631525
ISBN10 4864631522

関連記事