ラトランド、お前は誰だ?

第一次大戦での英国軍の「英雄」にして、貿易商、ハリウッド社交界に出入りする「セレブ」、そして日本軍とアメリカの「二重スパイ」。その男の名は、フレデリック・ラトランド。
彼がもたらした情報こそが、日本を真珠湾攻撃へと舵を切らせた──。
歴史の中に深く埋もれていたこの真実が、ついに本書で明かされる!
■実在の有名人物が次々と登場
本書は、日本海軍、ハリウッドを中心としたアメリカ、そしてイギリスを股にかけたノンフィクションであり、誰もが知る有名な人物が多数登場します。どのような場面でラトランドと交差し邂逅していくのか、それを追うのも本書の楽しみの一つです。
山本五十六=日本海軍連合艦隊司令長官。
チャーリー・チャップリン=映画俳優。日本人の個人秘書を雇っていた。
J.エドガー・フーバー=FBI(連邦捜査局)初代長官。
イアン・フレミング=イギリス海軍情報部、MI6に勤務経験のある007シリーズの作家。
ウィンストン・チャーチル=イギリス第61・63代首相。
ボリス・カーロフ=映画「フランケンシュタイン」を最初に演じたアメリカの俳優。
小野英輔=サンフランシスコに移住した日本人銀行家。オノ・ヨーコの父親。
■目次
第1章真珠湾攻撃
第2章ユトランド沖海戦
第3章イギリス空軍での挫折
第4章アメリカ海兵隊員の死
第5章世界初の航空母艦
第6章ゲイシャ・パーティー
第7章ポーカー・ゲーム
第8章チャップリン暗殺未遂事件
第9章ロサンゼルス五輪
第10章 FBIと死んだスパイ
第11章駐在官と秘密のスパイ
第12章ハリウッド
第13章プライベートクラブ
第14章白紙の小切手は切れない
第15章あからさまな行状
第16章ジョージ6世の戴冠式
第17章 P-38の秘密
第18章スパイは良き父親
第19章多くの奇妙な手がかり
第20章カウンタースパイ
第21章二重スパイ
第22章立花という男
第23章チャップリンへの脅迫
第24章ついにFBIが動く
第25章容疑者に迫る
第26章政治的な決着
第27章ワシントンでの会合
第28章いるべきところにスパイはおらず
第29章そして真珠湾へ
エピローグ
謝辞/訳者あとがき/参考文献・資料
著者 ロナルド・ドラブキン
出版元 河出書房新社
頁数 328頁
発行日 2024-11
ISBN13 9784309229416
ISBN10 4309229417

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