猛獣ども

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「姦通」していた男女が熊に殺された—。
閑静な別荘地で起きた事件は、愛に傷ついた管理人の男女と、6組の夫婦に何をもたらしたのか。
愛の行方の複雑さを描く傑作長編!


「愛の行方」を書きながら、そもそも「愛」ってなんなのだろうとずっと考えていました。
自分にとって大切な小説になりました。 井上荒野


「このふたりは姦通していた」何度読んでも笑ってしまう。まるで私宛の手紙みたいだ。
—小林七帆


伽倻子と七帆はひと続きなのか? 結局俺は、伽倻子を愛したときから、ずっと同じことをしているだけなのか?
—小松原慎一


そりゃあそうよね。男と女のことなんて、全部間違いみたいなものよね。
—柊レイカ


ふたりはとんでもなくうまくいっている、幸せな夫婦なのだから、相手の挙動の変化には敏感なのだ。みどりはアトリエに忍び込むことになった。そして知った。
—神戸みどり


テントの外には熊が、人食い熊がいるのだ。だが純一は、再び愛の体に没頭する。そう、愛に没頭するのだ。
                                            
—野々山純一


装丁 大久保伸子
装画 杉本さなえ
著者 井上荒野
出版元 春陽堂書店
頁数 280頁
発行日 2024-08-07

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