働くことの小さな革命

資本主義に代わる次世代の経済として、EUを中心に今、世界で推進される「社会的連帯経済」。
みんなが経営者となって働く労働者協同組合、NPOや社会的企業、地域通貨など利益追求を目的としない組織が連携し、新しい経済圏を形作る経済を指す。
そこにあるのは「競争ではなく自分らしく」「会社ではなくコミュニティのために」という働き方だ。
世界の格差・貧困問題を取材し続けてきたジャーナリストが日本各地での取り組み・事例を紹介。
資本主義によって失われた人のつながりや小さなコモンを育む人々を描く、希望のルポルタージュ。

【目次】
序章未来を生きるための経済
第一章自分を大切にする働き方
第二章次世代の働き方「協同労働」
第三章社会的連帯経済を支える金融
第四章地域の「コモン」を育てる
第五章市民が社会をつくる
第六章コミュニティ(共同体)から始まる未来
終章次世代エコノミーの当事者になる

【著者略歴】
工藤律子 (くどうりつこ)
1963年大阪府生まれ。
東京外国語大学地域研究研究科修士課程在籍中より、メキシコの貧困層の生活改善運動を研究するかたわら、フリーのジャーナリストとして取材活動を始める。
著書に、『マラス暴力に支配される少年たち』(集英社、第14回開高健ノンフィクション賞受賞作)、『ルポ雇用なしで生きる』『ルポつながりの経済を創る』(岩波書店)、『ストリートチルドレン』(岩波ジュニア新書)などがある。
NGO「ストリートチルドレンを考える会」共同代表。
著者 工藤律子
出版元 集英社
頁数 240頁
発行日 2025-02
ISBN13 9784087213492
ISBN10 4087213498

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