仮面考

〈仮面〉とは、世界と自己とのあわいにおいて曖昧な〈私-他者〉を重層的に形づくる文化的な仕掛けであった。日本人は古来、素顔の奥を直感的に見通す、不思議な視線を持ちあわせていた。本書は、〈顔〉が表層の記号と化し、〈仮面〉が自己偽装の道具と成り果てた時代に世界の仮面文化、芸能、文学、絵画、映画を渉猟しながら、人間の生のあり方を根底から問い直そうとする、「革命の書」である。
著者 今福龍太、石川直樹
出版元 亜紀書房
頁数 416頁
発行日 2025-08
ISBN13 9784750518800
ISBN10 4750518808

関連記事