私は何者かを知りたい

子どもを持てない苦しさだけでなく、
生まれた子どもの苦しみを知ってほしい
長沖暁子(元慶應義塾大学教員/『AIDでうまれるということ』共編著者)

「出自を知る権利」の要望は、
尊厳ある生を賭した闘いである。
柘植あづみ(明治学院大学教員/『生殖技術と親になること』著者)

本書には、AID(第三者の精子による人工授精)で生まれた人たちが、生の声をつづっている。
男性不妊の夫婦にとって自分たちの子を得る「最後の希望」とされる医療は、秘密を前提に実施されてきた。成長して親の嘘を知った子どもは、自身のルーツが分からないことに苦しみ、「出自を知る権利」を求めて声をあげる。
生殖医療がもたらした命と家族、社会に対する問いを、ぜひ一緒に考えていただきたい。
著者 ドナーリンク・ジャパン
出版元 晃洋書房
頁数 280頁
発行日 2025-07
ISBN13 9784771039711
ISBN10 4771039712

関連記事