未来への負債
未来の世代に責任を負うとはどういうことなのか
持続可能性やSDGsが唱えられる現在、自然環境、天然資源の維持をはじめ、年金制度など、私たちは現代のみならず、生まれくる未来の世代にも責任を負っているとされる。しかし、そもそもなぜ未来への責任が発生するのか、それは何によって正当化され、一体どこまで負うべきものなのか。世代間にわたる倫理の問題を哲学的に考え抜いた、今後の議論の基礎となる一冊。
「私たちの行動は、しばしば後に続く世代の生活状況に対して重大な影響を及ぼす。しかし、それだからといって、私たちは、いまでももう未来世代になんらかの責務〔負債〕を負っているのだろうか。いったいどの範囲まで私たちは、自分たちの今日の行為において、未来世代が未来になってもつ利害関心を配慮する義務を負っているのだろうか。」(本書より)
【監訳】御子柴善之
【翻訳】逢坂暁乃/尾崎賛美/繁田歩/田原彰太郎/中村涼/浜野喬士/道下拓哉/渡辺浩太
◎目次
第一章よい未来とは─ 未来倫理の財産目録
第一節福祉
第二節ベイシックニーズと人間の潜在能力
第三節生存の価値
第二章善を最大化すること――これが未来倫理の基礎なのか
第一節未来倫理における帰結主義
第二節帰結主義の立場に対する反論
第三節量対質
第三章権利を尊重すること――未来倫理の謎
第一節いま、未来の人々が権利をもてるのだろうか
第二節非同一性問題
第三節未来の人々と個人の権利要求
第四章未来の人々の権利要求
第一節侵害を被らないことへの権利要求
第二節基本的に善い生を送れることへの権利要求
第三節天然資源を正しく分配することへの権利要求
第五章未来の人々の権利要求はどのようにして根拠づけられるか
第一節財産、取得、天然資源
第二節世代間の契約ではどうか
第三節公正と人間らしさ
第六章理論的挑戦と実践的挑戦
第一節人口増加
第二節リスクと不確定性
第三節正義の衝突――現在対未来
第七章私たちは何をすべきか
持続可能性やSDGsが唱えられる現在、自然環境、天然資源の維持をはじめ、年金制度など、私たちは現代のみならず、生まれくる未来の世代にも責任を負っているとされる。しかし、そもそもなぜ未来への責任が発生するのか、それは何によって正当化され、一体どこまで負うべきものなのか。世代間にわたる倫理の問題を哲学的に考え抜いた、今後の議論の基礎となる一冊。
「私たちの行動は、しばしば後に続く世代の生活状況に対して重大な影響を及ぼす。しかし、それだからといって、私たちは、いまでももう未来世代になんらかの責務〔負債〕を負っているのだろうか。いったいどの範囲まで私たちは、自分たちの今日の行為において、未来世代が未来になってもつ利害関心を配慮する義務を負っているのだろうか。」(本書より)
【監訳】御子柴善之
【翻訳】逢坂暁乃/尾崎賛美/繁田歩/田原彰太郎/中村涼/浜野喬士/道下拓哉/渡辺浩太
◎目次
第一章よい未来とは─ 未来倫理の財産目録
第一節福祉
第二節ベイシックニーズと人間の潜在能力
第三節生存の価値
第二章善を最大化すること――これが未来倫理の基礎なのか
第一節未来倫理における帰結主義
第二節帰結主義の立場に対する反論
第三節量対質
第三章権利を尊重すること――未来倫理の謎
第一節いま、未来の人々が権利をもてるのだろうか
第二節非同一性問題
第三節未来の人々と個人の権利要求
第四章未来の人々の権利要求
第一節侵害を被らないことへの権利要求
第二節基本的に善い生を送れることへの権利要求
第三節天然資源を正しく分配することへの権利要求
第五章未来の人々の権利要求はどのようにして根拠づけられるか
第一節財産、取得、天然資源
第二節世代間の契約ではどうか
第三節公正と人間らしさ
第六章理論的挑戦と実践的挑戦
第一節人口増加
第二節リスクと不確定性
第三節正義の衝突――現在対未来
第七章私たちは何をすべきか
| 著者 | キルステン・マイヤー |
| 出版元 | 人文書院 |
| 頁数 | 248頁 |
| 発行日 | 2025-08 |
| ISBN13 | 9784409031421 |
| ISBN10 | 4409031422 |
