日韓スタディーズ

「文化」から「境界」を問う

文学、ラップ、映画、演劇――日韓の文化の間に横たわる「境界線」はどのように引かれ、何を不可視化しているのか。境界を超える自由な文化のために。
【日韓にかかわり越境的に活躍するアーティストらの座談会を収録! FUNI×かんじぇ×李美香×金妙穂×浜辺ふう】




日韓にかかわる文化がなぜ「韓国・日本」という国の「境界線」で分け隔てられ、そこで私たちが「良い・悪い」や「好き・嫌い」といった二者択一の感情の世界に放り込まれてしまうのか、日韓をめぐる「文化」と「境界」から読み解いていきたいと思います。(本文より)




●著者紹介(*は編者)
李里花(りりか)*
中央大学総合政策学部教授(2025年、パリ政治学院客員教授)。社会学博士。李熙健韓日交流財団日本事務所アドバイザー。専門は、歴史社会学、移民研究、環太平洋地域研究。

山口祐香(やまぐちゆか)
九州大学韓国研究センター助教。『発見された朝鮮通信使――在日朝鮮人歴史家・辛基秀の歴史実践と戦後日本』(単著、法律文化社、2024年)など。

武藤優(むとうゆう)
李熙健韓日交流財団2021年韓国研究次世代フェロー。北海道大学大学院メディア・コミュニケーション研究院学術研究員。

米倉伸哉(よねくらしんや)
李熙健韓日交流財団2022年韓国研究次世代フェロー。一橋大学大学院言語社会研究科博士課程在籍。

城渚紗(きずきなぎさ)
李熙健韓日交流財団2021年韓国研究次世代フェロー。東京大学大学院総合文化研究科博士課程在籍。

FUNI(ふに)
ラッパー・詩人。東京都人権部の「In-Mates」上映禁止をきっかけに社会運動に参加。エンターテイメントの音楽というジャンルだけに止まらず、ラップを通した社会との関わりを精力的に続けている。

黄仙惠(ふぁんそんへ)
城西国際大学メディア学部兼ビジネスデザイン研究科教授。李熙健韓日交流財団2021年韓国研究次世代フェロー。

吉田のえる(よしだのえる)
李熙健韓日交流財団2023年韓国研究次世代フェロー。中央大学大学院総合政策研究科博士課程在籍。
著者 李里花
出版元 ナカニシヤ出版
頁数 304頁
発行日 2025-08
ISBN13 9784779518676
ISBN10 4779518679

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