列島哲学史
もし人間が一人きりで生きていくことができるなら、哲学を必要とすることはないだろう。他者との関係が生じ、それまでの世界像がゆらぎを経験せざるをえなくなったとき、哲学ははじまる。インド、中国、ヨーロッパ、米国という強大文明の辺境にある日本列島で、世界像のゆらぎは世界最大級だった。そこでうまれる哲学には、中央文明本位に普遍がイデオロギー化することに抗い、普遍に対する新しい考え方を構想する可能性があった。古代から現代まで列島哲学の歴史をたどる初の試み。
| 著者 | 野口良平 |
| 出版元 | みすず書房 |
| 頁数 | 296頁 |
| 発行日 | 2025-09-16 |
| ISBN13 | 9784622098027 |
| ISBN10 | 4622098024 |
