物語伝承論
「源氏」の物語は書きうつされ、「平家」の物語は語られ、受けつがれてきた。それらはやがて一つの正しい「物語」として正本がつくられる―。どのような力学がそこに働いたのか。この列島の社会に広がる「声」の文学をもとめて各地をめぐり、従来の文学史からはこぼれ落ちる「ものがたり」をひろいあげ、織りなしたとき、いままで見えなかった豊饒な文学世界が浮かびあがる。第一人者がひもとく、誰もみたことのない文学史にして、文学論。
| 著者 | 兵藤裕己 |
| 出版元 | 青土社 |
| 頁数 | 564頁 |
| 発行日 | 2025-06 |
| ISBN13 | 9784791777228 |
| ISBN10 | 4791777220 |
