お知らせ
【What’s New!】週刊読書人2026年8月21日号

【特集】
対談=加藤陽子・大串潤児
<紙芝居の歴史、日本の戦争の歴史>
『国策紙芝居からみる日本の戦争Ⅱ』(勉誠社)をめぐって
【本紙イントロより】
今年の三月に勉誠社より刊行された、神奈川大学非文字資料研究センター「戦時下国策紙芝居と大衆メディアの研究」班編著『国策紙芝居からみる日本の戦争Ⅱ』は紙芝居という文化を通して、当時の戦争に対する見方や、日本を取り巻いていた状況を知ることができる一冊である。
八一年目の終戦記念日を迎えるにあたり、東京大学名誉教授の加藤陽子氏と、本書編著者で国立歴史民俗博物館教授の大串潤児氏に本書をめぐって対談いただいた。(編集部)
【編集室から】
『国策紙芝居からみる日本の戦争Ⅱ』を開くと、『画劇 臣民の道』や『皇軍のほまれ』などの作品名が飛び込んできて、子どもたちの教化に使われたことは容易に想像できます。
一方で、今回の対談から見えてきたのは、当時の人の紙芝居に対する実際の向き合い方。紙芝居は本当に戦意高揚に資したのか。本編には入れられませんでしたが、対談の終りに大串さんが「本書をなるべく複雑に読んでほしい」と発言していました。映画から受けた影響、プロパガンダ紙芝居のつまらなさ、人気だった作品など、戦時下における多面性が紙芝居から見えてきます。(M)
【今週の読物】
▽第3回 国際文化会館ジャーナリズム大賞 表彰式レポート(8)
▽映画時評・8月(伊藤洋司)(7)
◇連載=「郷愁の気持ちを現在に向けた作家」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)449(聞き手=久保宏樹) (5)
◇連載=〈書評キャンパス〉太田出『中国農漁村の歴史を歩く』(運政皓)(5)
◇連載=「読書人を全部読む!」42(山本貴光)(6)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 750(横尾忠則)(7)
◇連載=滅びゆく惑星で 15 (増田俊也)(7)
【今週の書評】
〈3面〉
▽安東慶太著『歴史認識問題と現代日本の左右対立』 (木村 幹)
▽阿河雄二郎著『近世フランス政客列伝』(佐藤淳二)
▽岡田温司著『アガンベンの思想圏』(長島皓平)
〈4面〉
▽ボアヴェントゥーラ・デ・ソウザ・サントス著『南の認識論』(出口剛司)
▽サミュエル・ガーシュマン著『知性はバイアスでできている』(山田祐樹)
▽宮本裕子著『今敏 未完のアニメーション』(藤田直哉)
〈5面〉
▽松永正訓著『性別違和に生まれて』(頭木弘樹)
▽クラスナホルカイ・ラースロー著『サタンタンゴ』(川崎 祐)
▽渡邊英理著『中上健次』(河野真太郎)
〈6面〉
▽伊藤拓真著『フィレンツェのルネサンス絵画』(京谷啓徳)
▽キム・キョンファ著『メガホンとペンライト』(井上 睦)
▽軽刈田凡平著『新しいインド音楽の世界』(パンス)
