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【What’s New!】週刊読書人2024年3月15日号

【What’s New!】週刊読書人2024年3月15日号

【特集】
北見 けんいちインタビュー(聞き手=伊藤 和弘)
<明かされるマンガ史のミッシングリンク>
『トキワ荘の遺伝子』(小学館)刊行を機に

【本紙イントロより】
マンガ家の北見けんいちさんが『トキワ荘の遺伝子 北見けんいちが語る巨匠たちの横顔』(聞き書き=小田豊二、企画=長崎尚志/小学館)を上梓した。ライターの伊藤和弘さんに聞き手をお願いし、裏話も含め、北見さんにお話をうかがった。(編集部)


3月15日発売の3531号の特集は、マンガ家・北見けんいちさんへのインタビュー。『トキワ荘の遺伝子 北見けんいちが語る巨匠たちの横顔』( 聞き書き:小田豊二、 企画:長崎尚志/小学館)刊行を機に、著者の北見さんにインタビューを行いました。聞き手は、『「週刊少年マガジン」はどのようにマンガの歴史を築き上げてきたのか?』(星海社新書)などの著者である、ライターの伊藤和弘さんにお願いしています。

1979年から始まった北見さんの代表作『釣りバカ日誌』(原作:やまさき十三)は、現在も『ビッグコミックオリジナル』で連載中。そんな北見さんが長年アシスタントを務めていたのが、『天才バカボン』『おそ松くん』などの作者・赤塚不二夫さんです。取材中、「俺は今でもずっと赤塚先生のアシスタントだ」と仰っていた北見さん。インタビュー前半では、赤塚さんとの思い出話はもちろん、アシスタントを引き受けるきっかけであり、北見さんの人生を決めた「あの時」についてもお話しいただきました。

また、今回の特集のメインタイトルは《明かされるマンガ史のミッシングリンク》です。かつてトキワ荘にいたメンバーが再度集まり、結成した会社「スタジオゼロ」。鈴木伸一、石ノ森章太郎、つのだじろう、角田喜代一(つのだじろうの兄)、藤子不二雄(安孫子素雄、藤本弘)、赤塚不二夫など、錚々たるメンバーが集ったスタジオゼロですが、実はあまり詳しいことは語られていません。『トキワ壮の遺伝子』では、赤塚不二夫さんのアシスタントを長年務めてきた北見さんだからこそ知る、スタジオゼロの裏話、マンガ界のレジェンドたちのエピソードがたくさん語られています。本紙インタビューの後半では、スタジオゼロのことや、北見さんの出身地である満州国・新京(現・瀋陽)のことなど、より詳しく深掘りしています。

北見さんの話し方に近づけるべく、普段よりもくだけた文章でインタビューをまとめました。北見さんの人生を通して、トキワ壮から今に流れる「遺伝子」を感じてもらえれば何よりです。(N)


【今週の読物】

▽追悼・小澤征爾(小手鞠るい)(8)
▽追悼・谷真介(みやこうせい)(8)
▽ニュー・エイジ登場(田中康平)(8)
◇連載=「映画の時間を見る」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉宇佐見りん著『かか』(森快大)(5)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側(横尾忠則)(7)
◇連載=百人一瞬 Crossover Moments In mylife⑦メロン・ベンヴェニスティ(小林康夫) (7)
◇連載=戯史 平成紀〈三月〉(安倍夜郎)(7)

【今週の書評】

 〈3面〉
▽中村達著『私が諸島である』(福島 亮)
▽森田実・藤井聡著『「西部邁」を語る』(寺脇 研)
▽近藤和敬著『人類史の哲学』(松本潤一郎)
 〈4面〉
▽広瀬玲子著『植民地朝鮮の愛国婦人会』(嶽本新奈)
▽八條忠基著『詳解『源氏物語』文物図典』
(太田たまき)
▽ポール・モーランド著『人口は未来を語る』
(井上智洋)
 〈5面〉
▽マリー・ダリュセック著『ここにあることの輝き』
 (山田 文)
▽佐々涼子著『夜明けを待つ』(井上理津子)
▽堀内花子著『父・堀内誠一が居る家 パリの日々』
(野上 暁)
 〈6面〉
▽須藤健太郎著『作家主義以後』(北村匡平)
▽遠藤美幸著『悼むひと』(根本雅也)
▽深川雅文著『生きるアート 折元立身』(成相 肇)

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