お知らせ
【What’s New!】週刊読書人2026年9月25日号

【特集】
鼎談=吉沢 文武×柏端 達也×一ノ瀬 正樹
<死んだら人はいなくなるのか?>
『大江健三郎論集成』(講談社)刊行を機に
【本紙イントロより】
英語圏の哲学界を中心に盛り上がりを見せている「死の哲学」。その形而上学的核心を直視した『死の形而上学 この世界からいなくなることについて』(慶應義塾大学出版会)が、吉沢文武氏・柏端達也氏の共著で上梓された。死の害悪についての「二つの直観」を措定して死そのものを論ずる本書について、著者の二人と英米哲学の第一人者である一ノ瀬正樹氏に、腹蔵なく議論していただいた。(編集部)
【編集室から】
「死はなぜ恐ろしいのか」という問いには、一ノ瀬さんが指摘されたように、「死は悪いものだ」という前提が潜んでいます。吉沢さん・柏端さんの『死の形而上学』は、それを承知で論証を進めるのですが、「死はなぜ恐ろしいのか」――この問いはどこか暗く深い淵のもとに佇んでいるように思われます。人の姿どころか、人家の一つもない新月の夜。風が木々をざわめかせ、暗闇が膨張してきて私を吞み込もうとしている……。そうした、未知なるものへの無根拠な「不気味さ」という事実に、「第二の直観」は根ざしているように思われてなりません。(K)
【今週の読物】
▽追悼書評=東野圭吾著『永遠の記憶』からたどり、ふりかえる(古山裕樹)(7)
▽舞城王太郎著『深夜百太郎』を読む(太田靖久)(7)
▽追悼=岸惠子(水口義朗)(8)
◇連載=「ジャック・ドゥミの晩年の作品」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)454(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉長月天音『ほどなく、お別れです』(佐藤葵)(5)
◇連載=「読書人を全部読む!」47(山本貴光)(6)
◇連載=科学時評〈9月〉(粥川準二)(7)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 755(横尾忠則)(8)
◇連載=滅びゆく惑星で 20(増田俊也)(8)
◇連載=わが点鬼簿 2・福崎裕子 (四方田犬彦)(8)
【今週の書評】
〈3面〉
▽熊野直樹著『司法とナチズム責任』(小野寺拓也)
▽石橋純編著『ベネズエラを知るための60章』(伊高浩昭)
▽ジョルジュ・デュビィ監修/ジャック・ル・ゴフ編著/アンドレ・シェドヴィル、ジャック・ロシオー著『フランス中世都市』(河原 温)
〈4面〉
▽マックス・ベルキン/クレオニー・ホワイト編『インターセクショナリティと関係精神分析』(岡村斉恵)
▽苅谷剛彦著『不平等と教育』(打越文弥)
▽ニコ・ラング著『トランスジェンダー・ティーンネイジャー』(森山至貴)
〈5面〉
▽土方洋一著『平安文学の謎を解く』(上原尚子)
▽アリス・ホフマン著『わたしを忘れないで』(歌代幸子)
▽西成彦著『世界文学重層』(角野桃花)
〈6面〉
▽マイケル・E・マン著『フラジャイル・モーメント 気候危機の真実』(増田耕一)
▽二本松進著『冤罪・捏造「百番事件」』(伊藤 守)
