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【What’s New!】週刊読書人2026年9月4日号

【特集】
対談=郷原 佳以×鵜飼 哲
<デリダ、風に消えた灰を見つめて>
郷原佳以『デリダの文学的想像力』(みすず書房)出版を機に
【本紙イントロより】
文学理論研究が専門の郷原佳以氏が『デリダの文学的想像力』(みすず書房)を上梓した。精緻かつ明晰なテクスト読解により、デリダの「文学的」と呼びうる哲学的思索が展開させた、修辞法や旧約聖書のアブラハムなどをめぐる議論を検討した一冊だ。刊行を機に、哲学者の鵜飼哲氏との対談をお願いした。(編集部)
【編集室から】
デリダはその晦渋な文体から、ある種の神秘性と権威を帯びて引用されてきた哲学者だという印象があります。しかし今回の郷原さんの著書は、これまで類例のないほど明晰な分析によってデリダの思想の本質に迫るものでした。
非常にレベルと密度の高い今回の鵜飼さんとの対談では、本書のメイントピックである「比喩」――これ自体が様々な比喩へと転用される――をめぐって、デリダのビブリオグラフィを辿りつつ、その言語論的な本性、性と友愛、アウシュヴィッツ、エクリチュール、そしてユダヤという問題を縦横無尽に探索します。「書かれていること」をつぶさに見つめることがデリダ読解の鍵だと気づかされます。(K)
【今週の読物】
▽論潮・9月(高原太一)(3)
▽文芸・9月(松田樹)(5)
▽中上健次生誕80年を迎えて(四方田犬彦)(7)
▽追悼=山田五郎(泉麻人)(7)
▽監修者から読者へ=『マインドフル・ムーヴメント』(村川治彦)(7)
◇連載=「『天使の入り江』が持つ独特の雰囲気」(ジャン・ドゥーシェ氏に聞く)451(聞き手=久保宏樹)(5)
◇連載=〈書評キャンパス〉前田益尚『楽天的闘病論』(戸奈尾太一)(5)
◇連載=「読書人を全部読む!」44(山本貴光)(6)
◇連載=日常の向こう側 ぼくの内側 752(横尾忠則)(8)
◇連載=American Picture Book Review 112(堂本かおる)(8)
◇連載=滅びゆく惑星で 17 (増田俊也)(8)
【今週の書評】
〈3面〉
▽ナイル・グリーン著『グローバル・イスラーム』(富沢壽勇)
▽石本凌也著『核兵器をめぐる相克』(武田 悠)
〈4面〉
▽山口仲美著『山口仲美著作集 別巻 日本語の問題』(田中牧郎)
▽伊藤亜紗著『身体の美学入門』(小田部胤久)
▽スラヴォイ・ジジェク著『接続された脳とへーゲル』(荒谷大輔)
〈5面〉
▽大谷能生著『《フリー・ジャズ》研究』(小沼純一)
▽山本薫編『石とザアタルの地』(久螺ささら)
〈6面〉
▽波戸岡景太著『ネトフリ好きのためのアメリカ文化講座』(丸山雄生)
▽エヴァン・フリス著『アメリカの本屋さんの歴史』(飯田一史)
▽上原章江著『語りたくなるほど奇抜で破滅的な作曲家の人生』(木許裕介)
