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俳句
俳句 浅沼 璞 戦後八〇年の節目、俳句総合誌でも関連の特集が目についた。いくつか振り返りたい。 まず『俳句』(KADOKAWA)八月号の特集「昭和100年/戦後80年 時代を詠んだ句・体...
ミステリー
ミステリー 古山 裕樹 奇抜な設定や派手な仕掛けに翻弄される読書も楽しいけれど、そんな要素がなくともじっくり楽しめる作品がある。それが櫻田智也の『失われた貌』(新潮社)だ。丁寧な人物描写を土...
SF
SF 冬木 糸一 最初に紹介したいのは、芥川賞受賞作の『コンビニ人間』などで知られる村田沙耶香によるディストピア長篇『世界99上下』(集英社)だ。この世界には性欲の処理、果てには妊娠・出産ま...
時代小説
時代小説 末國 善己 二〇二五年は昭和百年、戦後八十年の節目を意識した作品が多かった。伊吹亜門『路地裏の二・二六』(PHP研究所)、石川智健『エレガンス』(河出書房新社)はミステリの手法で戦...
詩
詩 和合 亮一 東京ビックサイト。冬の初め、話題の「文学フリマ」の盛況を会場で目の当たりにした。三千を軽く超えるブースが並び、およそ二万人ほどの動員があった。客層は音楽フェスティバルなどと同...
哲学
哲学 檜垣 立哉 二一世紀にはいり、すでに四分の一が経過した。現今の「哲学」といわれるもののトピックもさまざまに移り変わっていく。人文学の領域の最たるものである哲学にもアングロサクソン化の波...
政治学
政治学 吉田 徹 選挙の一票で政治は変わり得るのだ、ということが久々に多く実感された1年ではなかったか。もちろん、「正しく」投票することは難しい。かつて天皇が口にした、「民度」という、聞き慣...
社会学
社会学 石岡 丈昇 新たな切り口から社会学を組み立てなおす良書が出た一年だった。渡邉悟史『生き物の死なせ方――共生・共存からはみ出した生物たちの社会学』(ナカニシヤ出版)はその代表的一冊。こ...
経済学
経済学 塚本恭章 2016年から「年末回顧号」の〈経済学〉を執筆してはや10年。 おそらくは、私の最も大きな知的関心のひとつをなす〈資本主義〉を考え直す書物を中心に選抜してきた。本当に幸...
写真
写真 タカザワ ケンジ 今年は戦後八十年。東京都写真美術館の「被爆80年企画展 ヒロシマ1945」展は写真の証拠能力を生かした展覧会だった。中国新聞社の写真部員、松重美人が原爆投下当日に撮影...
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