随筆・読物の記事

• ［週刊読書人］2025/10/10号
• 著者／編者： 宇野常寛
• 評者： 渡邉裕之

ラーメンと瞑想 宇野　常寛著 渡邉　裕之 　朝活の本だ。それもかなり戦略的な。 　この本の著者、批評家・宇野常寛は毎週水曜を朝活に当てている。高田馬場から千駄ヶ谷の新国立競技場までランニン...

• ［週刊読書人］2025/10/17号
• 著者／編者： ドナーリンク・ジャパン
• 評者： 二階堂祐子

私は何者かを知りたい ドナーリンク・ジャパン編 二階堂　祐子 　２０２５年２月に国会に提出された「特定生殖補助医療に関する法律（案）」では、「出自を知る権利」として、第三者の精子や卵子を使っ...

• ［週刊読書人］2025/10/17号
• 著者／編者： 吉田寮百年物語編集委員会
• 評者： 石附鈴之介

京大吉田寮百年物語 吉田寮百年物語編集委員会編 石附　鈴之介 　学生寮の玄関をくぐるのが好きだ。生活空間として、学びの場として、歴史的建築物として、物語の生起する場所として、今も生き続けてい...

• ［週刊読書人］2025/10/31号
• 著者／編者： 藪耕太郎
• 評者： 佐藤雄哉

アメリカのプロレスラーはなぜ講道館柔道に戦いを挑んだのか 藪　耕太郎著 佐藤　雄哉 　私は歴史の授業があまり好きではなかった。年号と出来事の暗記ばかりで、授業で語られる歴史を「人間の営み」で...

• ［週刊読書人］2025/10/31号
• 著者／編者： 岩切正一郎
• 評者： 山﨑修平

草と貝殻 岩切　正一郎著 山﨑　修平 　たとえば、コロナ禍の日々を克明に残すことを考える。ガラガラの電車や繁華街を映した映像、感染者数を記載した報告書や行政文書、そのどれもが記録という役割を...

• ［週刊読書人］2025/10/31号
• 著者／編者： 頭木弘樹
• 評者： 北條一浩

痛いところから見えるもの 頭木　弘樹著 北條　一浩 　壮絶な、という形容詞が虚しく陳腐に響かざるを得ないくらい、本書には著者が長年付き合ってきた病と痛みについての記述が多く現れる。うう……と...

• ［週刊読書人］2025/11/07号
• 著者／編者： 高瀬毅
• 評者： 伊高浩昭

「ナガサキ」を生きる 高瀬 毅著 伊高　浩昭 　名高いジャーナリストにしてノンフィクション作家の著者は仕事の関係で身近な仲間だが、その半生をかなり深く知ることができたのは本書によってである。...

• ［週刊読書人］2025/11/07号
• 著者／編者： 本橋信宏
• 評者： 昼間たかし

昭和の謎 本橋　信宏著 昼間　たかし 　思えば昭和は遠くなった。わずか７日間だった昭和64年生まれでも既に30代半ばをすぎている。そんな時代の出来事は、遠い過去のようでいて誰もが色濃く覚えて...

• ［週刊読書人］2025/11/14号
• 著者／編者： 杉田俊介
• 評者： 川口好美

名著でひらく男性学 杉田　俊介・西井　開・川口　遼・天野　諭著 川口　好美 　この春から大学で文学の講座を担当しており、若者に接する時間が増えた。わたしの観察の範囲でだが〝クィア性〟を印象付...

• ［週刊読書人］2025/11/14号
• 著者／編者： 小川てつオ
• 評者： 村上靖彦

ホームレス文化 小川　てつオ著 村上　靖彦 　今年読んだ本のなかでも印象に残るものの一つだが、感想を書きにくい。読みやすい本でありぜひお薦めもしたいのだが複雑な印象を残す書物だ。 　本書は...