記事 2025-07-18
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誰も知らないロシア 石川 知仁著 河村 彩 著者は日本の大学とモスクワでロシア語を学んだのち、2021年から2023年にかけてモスクワの日本大使館に勤務した若き外交官である。著者がモスクワに滞...
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- [週刊読書人]2025/07/18号
- ジャンル:翻訳小説
- 著者/編者: フィリップ・スーポー
- 評者: 野村喜和夫
パリの最後の夜 フィリップ・スーポー著 野村 喜和夫 今年はアンドレ・ブルトンが『シュルレアリスム宣言』を公にしてから一〇一年目にあたる。それを記念するように、国書刊行会から「シュルレアリスム... -
踊りつかれて 塩田 武士著 八木 寧子 「宣戦布告」という物々しい序章。スキャンダルを発端にネット、SNSで誹謗中傷の砲火を浴びせかけられ命を絶った芸人と、過去にやはり週刊誌の報道が原因で表舞...
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メメント・ヴィータ 藤原 新也著 タカザワ ケンジ 「メメント・モリ」がラテン語で「死を想え」だということは、いまや多くの人が知っている。私がこの言葉を初めて知った時の印象はいまでも鮮烈だ。そ...
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- [週刊読書人]2025/07/18号
- ジャンル:科学・技術
- 著者/編者: ヴィンセント・M・フィゲレド
- 評者: 大隅典子
心臓とこころ ヴィンセント・M・フィゲレド著 大隅 典子 美しい装丁に目を奪われた。以前にパリの国立中世美術館で見た15世紀のジャカード織のタペストリーに似ているなぁと思ったら、ルーヴル美術館... -
シネパトグラフィー 小林 聡幸編 伊集院 敬行 本書は六人の医療従事者による、映画の創造と作家の病理についての論考集である。タイトルの「シネパトグラフィー」とは、シネマとパトグラフィーの語を組...
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- [週刊読書人]2025/07/18号
- ジャンル:民俗学・人類学・考古学
- 著者/編者: 倉本知明
- 評者: 山田明広
フォルモサ南方奇譚 倉本 知明著 山田 明広 本書は、高雄市に住む著者が中古のバイクに乗って高雄や屏東を中心とする地域を訪れてはそこの民俗文化や歴史等を収集・記録し、その記録を一冊の書にまとめ... -
- [週刊読書人]2025/07/18号
- ジャンル:特集
- 評者: ファブリス・アラーニョ
ファブリス・アラーニョ インタビュー(聞き手=久保宏樹) <ゴダールの〈編集台〉へと旅する> 《感情、表徴、情念 ゴダールの『イメージの本』について》(*東京・新宿歌舞伎町)展開催を機に ... -
著者インタビュー 藍原寛子 ジャーナリストの藍原寛子さんが、ルポルタージュ『フクシマ、能登、そしてこれから 震災後を生きる13人の物語』(婦人之友社)を上梓した。14年前の東日本大震災、そし...
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ジャン=リュック・ゴダール ニコル・ブルネーズ著 伊藤 洋司 ニコル・ブルネーズの『ジャン=リュック・ゴダール 思考するイメージ、行動するイメージ』(フィルムアート社)が面白い。第一章の最初の...
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宗教認知科学入門 クレア・ホワイト著 井上 順孝 一九九〇年代以降、脳科学や認知科学の影響は学問の広い分野にわたっている。日本の宗教研究者もそれに目を向けるべきと主張してきた評者にとっては、こ...
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- [週刊読書人]2025/07/18号
- ジャンル:歴史
- 著者/編者: シュテファン・キュール
- 評者: 小野寺拓也
普通の組織 シュテファン・キュール著 小野寺 拓也 「第一〇一警察予備大隊に所属する隊員の多くが、最後までユダヤ人殺害に加担し続けたのはなぜか」。この問いほど、一九九〇年代以降のナチズム・... -
福祉権運動のアメリカ 土屋 和代著 前嶋 和弘 本書はアメリカにおける福祉権と人種やジェンダーをめぐる諸問題に迫っている。 中心になるのが、貧しい黒人のシングルマザーたちである。シングルマ...
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- [週刊読書人]2025/07/18号
- ジャンル:政治・法律・社会
- 著者/編者: 外山文子・小山田英治・岩坂将充編
- 評者: 兼原信克
猛威を振るうストロングマン 外山 文子・小山田 英治・岩坂 将充編著 兼原 信克 冷戦が終わり、自由主義秩序が世界を覆うという希望が世界を包んだ。性急なワシントン・コンセンサスの下で「グッド・... -
ジャン・ドゥーシェ氏に聞く 399 アルモドバルとスペイン映画 JD スペイン映画の中で、エロイ・デ・ラ・イグレシアの映画は悪くありません。私は数本しか見ていませんが、カルロス・サウラの映画など...
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日常の向こう側 ぼくの内側 横尾忠則No.699 2025.7.7 今夜は織姫星と牽牛星が年に一度会う日だといっても、なんのこっちゃと言われそう。 GUCCI関係の芹澤さんと南雄介さんを誘って...
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百人一瞬 小林康夫 第71回 ジャック・デリダ わたしの知的な遍歴において――書かれたテクストではなく、生身の実存との交差という次元で――もっとも大きな衝撃が刻まれたのは、ジャック・デリダだっ...
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読書人を全部読む! 山本貴光 第二回 「週刊読書人」はいつからあるのか さて、「週刊読書人」を全部読むという、見ようによっては無謀なタイトルで連載を開始したわけだが、具体的な検討に入る前に...
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<「永遠の鬼軍曹」に「思想」はあるのか> ――鎌田哲哉の自称「革命精神」に対する根源的疑問(大杉重男) 大杉重男著『日本人の条件』(書肆子午線)に寄せられた、鎌田哲哉氏の長篇書評(「遠望」の...
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