記事 2025-10-17
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河野 靖好著『谷川雁の黙示録風革命論』(月曜社)を読む 渡邊 英理 二〇〇〇年代頃から学術界では一九五〇年代が大きな注目を集め、戦後サークル文化運動の再評価が行われた。『サークル村』の中心人... -
- [週刊読書人]2025/10/17号
- ジャンル:哲学・思想・宗教
- 著者/編者: フィリップ・アルティエール
- 評者: 美馬達哉
耐え難いもの フィリップ・アルティエール編 美馬 達哉 一九六八年五月革命の後、フランス国内では、毛沢東主義を掲げるプロレタリア左派に対する厳しい弾圧が続いた。そして、一九七〇年には、投獄... -
書評キャンパス 恩田陸『蜜蜂と遠雷』 毛利 桃子 音を文字に落とし込むことを完璧になしえたのが恩田陸なのではないか。 物語の舞台は「芳ヶ江国際ピアノコンクール」、四人の出演者を追ってい... -
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- [週刊読書人]2025/10/17号
- ジャンル:民俗学・人類学・考古学
- 著者/編者: 今福龍太
- 評者: 佐々木重洋
仮面考 今福 龍太著/石川 直樹写真 佐々木 重洋 「〈わたし〉が私ならざる仮面をかぶって変身したり自らを隠蔽したりするのではない。仮面こそが〈わたし〉という不分明な枠組みに形を与え、ダイ... -
経済とイデオロギーが引き起こす戦争 岩田 規久男著 吉松 崇 本書は、経済学者で日銀副総裁を務め、2013年からのいわゆる「異次元金融緩和」を主導した著者による戦争論である。戦争論といえば... -
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世界は知財でできている 稲穂 健市著 友利 昴 世界は知財でできている――とはずいぶん大きく出たなと、と、タイトルを見てたじろぐ。本書は、概ねこの10年ほどの間に世間を賑わせた、知的財産を... -
- [週刊読書人]2025/10/17号
- ジャンル:翻訳小説
- 著者/編者: マリオ・バルガス=リョサ
- 評者: 立林良一
激動の時代 マリオ・バルガス=リョサ著 立林 良一 本作は今年四月、八十九歳で逝去したペルーのノーベル賞作家マリオ・バルガス=リョサが二〇一九年に発表した、最後から二番目の長篇小説である。... -
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病と障害のアメリカンルネサンス 髙尾 直知・伊藤 詔子・辻 祥子・野崎 直之編著 伊藤 淑子 逆転の発想である。本書が示す新しい文学研究の展開に驚嘆させられる。健常性という幻想を一つひとつ... -
- [週刊読書人]2025/10/17号
- ジャンル:随筆・読物
- 著者/編者: ドナーリンク・ジャパン
- 評者: 二階堂祐子
私は何者かを知りたい ドナーリンク・ジャパン編 二階堂 祐子 2025年2月に国会に提出された「特定生殖補助医療に関する法律(案)」では、「出自を知る権利」として、第三者の精子や卵子を使っ... -
アメリカのリベラリズムとカトリックの中絶問題 池端 祐一朗著 相澤 伸依 人工妊娠中絶の可否がアメリカ社会を分断する問題だということは、日本でもよく知られている。本書は、アメリカにおける中絶問... -
- [週刊読書人]2025/10/17号
- ジャンル:随筆・読物
- 著者/編者: 吉田寮百年物語編集委員会
- 評者: 石附鈴之介
京大吉田寮百年物語 吉田寮百年物語編集委員会編 石附 鈴之介 学生寮の玄関をくぐるのが好きだ。生活空間として、学びの場として、歴史的建築物として、物語の生起する場所として、今も生き続けてい... -
本紙(九月十九日付)大杉重男氏記事への再反論 丸川 哲史 今回さらに紙幅が限られているので、手短に再反論させていただく。まず私が大杉氏の「東アジア的専制主義」をウィトフォーゲルの「東洋的専制主義... -
ジャン・ドゥーシェ氏に聞く 410 映画は作者の考えを乗り越える JD エリック・ロメールは、映画作りにおいて、あらかじめ決定すべきことは決定しつつも、撮影において自発的に発生してくるものを映画... -
日常の向こう側 ぼくの内側 No. 711 横尾忠則 2025.10.6 カルティエのエレーヌ・ケルマシュターさん来訪。イッセイ・ミヤケの洋服のぼくのロングスカーフとネックレスのデザイン着用。... -
読書人を全部読む! 第10回 自然科学コーナーの盛衰 かつて「週刊読書人」には科学書や工学書の書評や科学用語の解説などを載せる「自然科学」コーナーがあった。前回はその様子を覗いてみたところだ... -
百人一瞬 小林康夫 第83回 アントワーヌ・キュリオリ この秋、日本フランス語学会の学会誌『フランス語学研究』第59号が刊行されるのだが、そこにわたしの小テクスト「特異性の言語学の方へ」も...
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