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書評キャンパス 乗代雄介『二十四五』 伊藤 大遥 仙台で行われる弟の結婚式の前日、姉であり本作『二十四五』の語り手でもある「私」こと阿佐美景子は、両家の食事会のさなか、自身が受賞した文学賞の選... -
著者から読者へ 傅 益瑶 傅益瑶作品集 一茶と芭蕉 私が日本に初めて来たのは一九七九年のことでした。幼い頃に父である傅抱石から聞いた、「中国画の真価は、日本を通すことで、さらに磨き抜かれるにち... -
竹内 康浩インタビュー <ポーが仕掛けた完全犯罪の謎を解く> 『謎ときエドガー・アラン・ポー 知られざる未解決殺人事件』(新潮社)刊行を機に アメリカ文学者・北海道大学大学院文学研究院教授... -
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- [週刊読書人]2025/03/07号
- ジャンル:ジェンダー
- 著者/編者: レタ・ホング・フィンチャー
- 評者: 橋本恭子
フェミニスト・ファイブ レタ・ホング・フィンチャー著 橋本 恭子 アジアのフェミニズムを研究している知人から、「中国のフェミニズムは面白い」とかねてから聞かされてはいたものの、正直、何がどう面... -
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もっと読みたくなる! 芥川龍之介 野田 康文編/入江 香都子・溝渕 園子著 関谷 由美子 二〇二七年の芥川没後百年を見据え、日本文学・比較文学の研究者四人が、内容・記述形式、双方にわたって、芥... -
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百人一瞬 小林康夫 第52回 原研哉(一九五八― ) 先月の末、日比谷の帝国ホテルで、原さんが昨年、紫綬褒章を受賞したお祝いのパーティが開かれ、なんとわたしまで招いてくださった。なにし... -
日常の向こう側 ぼくの内側 横尾忠則No.680 2025.2.17 〈皇居の一般参賀で小学5年生の男子が描いた絵が表紙になった小冊子をその子供が飛び入りで出席して天皇皇后両陛下に手渡すハプニング... -
ジャン・ドゥーシェ氏に聞く 381 映画芸術のひとつの完成形 JD いずれにせよアメリカの物語は、英語圏の文学の強い影響下に置かれていました。その影響は、フランク・キャプラに至るまで何度も繰り返... -
追悼=李恢成 黒古一夫 李恢成氏が亡くなったとの報に接し、最初に想起したのは、氏が最期まで思い続けていたであろう「見果てぬ夢」は、果たしてどこに着地したのかということであった。 氏は、早稲田... -
労働環境の不協和音を生きる 堀川 祐里編著 村田 隆史 帯に書かれた文章(「生きるために働いているはずが、労働によって日々の生活やいのちが脅かされる実情がある」「耳を澄ませて不協和音を聴けば、... -
- [週刊読書人]2025/02/28号
- ジャンル:随筆・読物
- 著者/編者: ロレッタ・ナポリオーニ
- 評者: 堀川夢
編むことは力 ロレッタ・ナポリオーニ著 堀川 夢 編み物ブームが来ている。百円均一の手芸コーナーからは毛糸が消え去り、手芸屋の棚からは編み針が次々と売れてゆく。SNSにはプロ顔負けの大作の写真... -
崖っぷちの老舗バレエ団に密着取材したらヤバかった 渡邊 永人著 北村 匡平 「読んでから見るか、見てから読むか」――いわずと知れた角川映画のメディアミックス戦略が一世を風靡した時代のキャッチコ... -
- [週刊読書人]2025/02/28号
- ジャンル:翻訳小説
- 著者/編者: ジェイムズ・フェニモア・クーパー
- 評者: 塚田浩幸
モヒカン族最後の戦士 ジェイムズ・フェニモア・クーパー著 塚田 浩幸 物語はフレンチ・インディアン戦争のさなかの一七五七年、エドワード砦のイギリス人駐留部隊が、予見されるフランス軍の進撃に対抗... -
本居宣長・本居春庭・小津久足・小津安二郎 伊勢松阪の知の系譜 柏木 隆雄著 藤林 道夫 「伊勢松阪の知の系譜」という副題をみれば松阪の方はこの四人の名前を思い浮かべるのだろうか。いや、そんなこ... -
クァーキーな女たちの伝統 小林 富久子著 内藤 千珠子 フェミニズムの力を伝える、意義深い批評集である。近年のフェミニズム批評やジェンダー研究を取り巻く環境の変化、英語圏での日本の女性作家人気... -
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「わだつみ」の歴史社会学 那波 泰輔著 清水 亮 著者は一九八九年生れ。一九四九年に戦没学生の遺稿集として名高い『きけわだつみのこえ』が東京大学協同組合出版部から刊行されてちょうど四〇年後に生...
