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書評キャンパス 村田沙耶香『コンビニ人間』 石黒 湊美 「〝普通〟って、本当にあるのだろうか?」。読み終えたあとも、この問いがずっと心に残っていた。 コンビニ人間は、コンビニで働く女性... -
ジャン・ドゥーシェ氏に聞く 411 「デジタル映像とは何か」を考える JD アルノー・デプレシャンの最近の数本は、手紙などを演出に用いることで、時間的・空間的な表現をしようとする試みもありました... -
- [週刊読書人]2025/10/24号
- ジャンル:哲学・思想・宗教
- 著者/編者: セバスチャン・ブロイ
- 評者: 渡名喜庸哲
セバスチャン・ブロイ、井頭昌彦、田中祐理子編著 『存在論のフロンティア 自然・技術・形而上学』を読む 渡名喜 庸哲 往々にして、哲学のシンポジウムの発表をあつめた論集はそれほど興奮を誘うも... -
著者インタビュー 森 繁和(元中日ドラゴンズ監督)インタビュー 『回想』(カンゼン)刊行を機に 2004年から11年まで、落合博満監督率いる中日ドラゴンズで、投手コーチ、バッテリーチーフコ... -
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河野 靖好著『谷川雁の黙示録風革命論』(月曜社)を読む 渡邊 英理 二〇〇〇年代頃から学術界では一九五〇年代が大きな注目を集め、戦後サークル文化運動の再評価が行われた。『サークル村』の中心人... -
- [週刊読書人]2025/10/17号
- ジャンル:哲学・思想・宗教
- 著者/編者: フィリップ・アルティエール
- 評者: 美馬達哉
耐え難いもの フィリップ・アルティエール編 美馬 達哉 一九六八年五月革命の後、フランス国内では、毛沢東主義を掲げるプロレタリア左派に対する厳しい弾圧が続いた。そして、一九七〇年には、投獄... -
書評キャンパス 恩田陸『蜜蜂と遠雷』 毛利 桃子 音を文字に落とし込むことを完璧になしえたのが恩田陸なのではないか。 物語の舞台は「芳ヶ江国際ピアノコンクール」、四人の出演者を追ってい... -
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- [週刊読書人]2025/10/17号
- ジャンル:民俗学・人類学・考古学
- 著者/編者: 今福龍太
- 評者: 佐々木重洋
仮面考 今福 龍太著/石川 直樹写真 佐々木 重洋 「〈わたし〉が私ならざる仮面をかぶって変身したり自らを隠蔽したりするのではない。仮面こそが〈わたし〉という不分明な枠組みに形を与え、ダイ... -
経済とイデオロギーが引き起こす戦争 岩田 規久男著 吉松 崇 本書は、経済学者で日銀副総裁を務め、2013年からのいわゆる「異次元金融緩和」を主導した著者による戦争論である。戦争論といえば... -
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世界は知財でできている 稲穂 健市著 友利 昴 世界は知財でできている――とはずいぶん大きく出たなと、と、タイトルを見てたじろぐ。本書は、概ねこの10年ほどの間に世間を賑わせた、知的財産を... -
- [週刊読書人]2025/10/17号
- ジャンル:翻訳小説
- 著者/編者: マリオ・バルガス=リョサ
- 評者: 立林良一
激動の時代 マリオ・バルガス=リョサ著 立林 良一 本作は今年四月、八十九歳で逝去したペルーのノーベル賞作家マリオ・バルガス=リョサが二〇一九年に発表した、最後から二番目の長篇小説である。... -
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病と障害のアメリカンルネサンス 髙尾 直知・伊藤 詔子・辻 祥子・野崎 直之編著 伊藤 淑子 逆転の発想である。本書が示す新しい文学研究の展開に驚嘆させられる。健常性という幻想を一つひとつ... -
- [週刊読書人]2025/10/17号
- ジャンル:随筆・読物
- 著者/編者: ドナーリンク・ジャパン
- 評者: 二階堂祐子
私は何者かを知りたい ドナーリンク・ジャパン編 二階堂 祐子 2025年2月に国会に提出された「特定生殖補助医療に関する法律(案)」では、「出自を知る権利」として、第三者の精子や卵子を使っ... -
アメリカのリベラリズムとカトリックの中絶問題 池端 祐一朗著 相澤 伸依 人工妊娠中絶の可否がアメリカ社会を分断する問題だということは、日本でもよく知られている。本書は、アメリカにおける中絶問... -
- [週刊読書人]2025/10/17号
- ジャンル:随筆・読物
- 著者/編者: 吉田寮百年物語編集委員会
- 評者: 石附鈴之介
京大吉田寮百年物語 吉田寮百年物語編集委員会編 石附 鈴之介 学生寮の玄関をくぐるのが好きだ。生活空間として、学びの場として、歴史的建築物として、物語の生起する場所として、今も生き続けてい...
